2007年08月04日

バルコニー防水 (屋根・板金2)


屋根と平行して急がねばならないのがバルコニー防水。
防水工事は、当然のこととして防水屋さんの仕事。
その下地仕事は、一般には大工さん。

日本の大工さんは、大きく分けて4つの仕事をこなしている。
(1) 建て方(フレーミング)
(2) 断熱材の取り付けと気密工事の一部
(3) 石膏ボード張り(ドライウォール)
(4) 内外の造作

この4つの工事は、仕事の内容が全く異なる。
扱う資材も違えば、使う道具・工具が全く異なる。
同じカナヅチでも、最低4種類の専用カナヅチを用意しなければ生産性が上がらず、同時に施工の精度が出ない。
それぞれの工事専用のカナヅチを用意している大工さんが、日本に何人居るだろうか?日本の住宅メーカーやビルダーは、新しい仕事はすべて大工さんに押しつけて、専用道具や工具を準備し、指導するということをやっていない。

マイスターハウスは、この4の仕事を区分して、それぞれ専門職を育成している。
(1) フレーミングの4人チーム
(2) 断熱の4人から6人のチーム
(3) ボード屋さんの2人チーム
(4) 造作大工の1人から2人チーム

この4つのチームの仕事の範囲が決まっている。軒天、サッシの取り付け等々。
専業化すると生産性と精度が向上する。その変わりバトンタッチの時期、仕事の流れと遊び、コンスタントな仕事量の確保など、大変に難しい問題が生じてくる。
この難問から逃げるために、大手ハウスメーカーも「大工さん一括方式」を採用している。つまり、科学的な施工管理という一番大切な問題から逃げ、工場内での狭い範囲での合理化しかやっていない。
日本のプレハブメーカーさんは、大きな口をきく資格を持っていない。

完全に専門チームを養成しているマイスターでは、バルコニーの下地、タイベック張り、気密シートを張る前のコーキング等々、どのチームにも振り分けにくい仕事が現場監督の仕事になってくる。

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排水の穴をあけ、ビニールを敷き、断熱材を敷き、細いワイヤメッシュを敷くのが監督の仕事。

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そのあと左官屋さんが入ってコテ仕上げ。

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乾いたら防水屋さんが入ってシート防水。
熱溶接器で完全に一体化する。

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それが終われば、現場監督が綺麗に養生をする。

posted by x-unoblog at 07:50| Comment(0) | TrackBack(1) | 屋根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月03日

ルーフイング (屋根・板金1)


フレーミングの仕事はこのあと帯金物の取付けなどがあるが、これは別の機会に触れることにして、いよいよサッシ工事や断熱工事に移行する。
その前に、屋根工事について簡単に触れておく。

昔は、屋根の雨漏りが多かった。
昔の漫画では雨が漏るのが当たり前。洗面器や鍋をもってとび回っている。
そして、ビルダーは台風の時は事務所に泊まり込んだ。
雨漏りのクレームに対応するため。
台風が来る度に命が縮んだ。
ところが、最近はほとんど雨漏りのクレームがない。
昔の瓦が悪くて、最近多用されているカラーベストの性能が良いのか?

日本瓦は焼き物。重くて耐震面では問題があるが、性能そのものは大変に良い。
それなのに雨漏りがした。
これは、昔は土で瓦を葺いたり、下地のルーフイングの質が悪かったから。
10年前ぐらいから住宅メーカーは「20年保証」を謳うようになった。
この20年保証で、何が一番変わったかというとルーフイングがゴム入りの良質のものに変更したこと。それと板金がカラー鉄板からガルバニウムやステンレスに変わった。
つまり、雨漏りを防いでいるのはルーフイング。屋根材と板金はそのルーフイングを保護する役割を果たしている、と考えた方が分かりが早い。
しかし、ゴム入りに変わってもルーフイングは火には弱いはず。隣家から火が出ると屋根の下に火が走り、瞬時に焼失するのを実大火災実験で何回となく目撃。
したがって、隣家が火災の時は屋根を張り替えねばならないはず。
プラスチック系外断熱だと、炎が当たった外壁は張り替えねばならないはず…。

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ルーフイングにはゴム系のPカラーEXプラスが使われ、まず谷の部分を張る。
そして軒先から上へと張りあげてゆくが、特別目新しいことはない。

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そして、棟には棟換気が取付けられ、鼻先にガルバニウム板金がつけられる。
棟換気が採用されるようになったのは20年ぐらい前から。
当初「屋根のてっぺんの棟に穴をあけたのでは台風時などには雨漏りがする」と誰もが思っていた。
ところが、棟からは絶対に雨漏りがしない。空気の抜け口だから。
つまり、風が強くなればなるほど、棟から流れ出る空気が多く、その圧力で雨が入り込む余地がない。

そして、谷の板金にはカラーステンレスを使っている。

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お馴染みの屋根材の荷揚げ風景。

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雪止めを付け、丁寧に屋根が葺かれる。
使われたのはスペリアルグランテ。

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そして、葺き終わると寄せ棟の部分にルーフイングが施工され、板金ではなく瓦と同質の役物フリーリッジ仕上げ。

posted by x-unoblog at 14:45| Comment(0) | TrackBack(1) | 屋根 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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