2007年11月29日

その他もろもろを一まとめ  (造作19)


造作大工さんの仕事を追っていたらきりがない。
各職種から判らないことがあったら聞かれるし、各職種のための下準備の仕事も多い。
その全てを紹介していたら、あと10回は連載しなければならない。
竣工も近づいている。
ともかく、大雑把に一まとめで概観する・・・。


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天井面に収納するスクリーンのために、天井は二重張りとなった。
後工程での天井ボード下地工事は、思った以上に手間のかかる仕事。

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ダクトを収めるボード下地や、換気扇の下地工事など、下地工事の多さ。

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バリアフリーのために、床タイル厚にアジャストする下地工事。

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床材に直接取り付ける格子工事は、そんなに簡単な仕事ではない。

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地下収納庫への階段工事。

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地下収納庫の床のスノコづくり。
壁全面に取り付けられた棚、また棚。

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厚い無垢材を糸ノコでくり抜いての洗面台トップの加工と取り付け。

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テーブルトップの加工と取り付け。

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このような無垢材のトップの取り付が、このほかにも数ヶ所。

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極めつけは、クロゼット内部。
ランバーコアで箱を作り、ダボを取り付けるだけでも大変だと思っていたら、引き出し箱のレールの取り付けまでもやっていたのにはびっくり。
どう考えも、これは大工さんの仕事ではない。
これは、家具屋さんの仕事。
というよりは、欧米ではこれはどこまでもdo-it-yourselfの世界。
プロに頼むと大変なおカネを支払わねばならない。
施主にとってはオンリーワンの使い勝手。
だが・・・。
複雑なモヤモヤ感が、いつまでも残った。

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2007年11月27日

和 室  (造作18)


このブログは、住宅の性能に焦点を絞っている。
性能を担保する工事力を追っている。
外観以外では、間取りとかシステムキッチンなどの設備機器、仕上げなどには一切触れようとは考えていません。
したがって、インテリアなどの仕上げの参考にはならないと考えていただきたい。

地方へゆくと、今でも法事などのために、タタミの続きの間が強く求められている。
しかし大都市では、法事は外の施設で行うので、タタミの間は来客用の宴会場兼宿泊施設として用いられる場合が多い。
S邸の和室も、そんな位置付け。
したがって本格和室ではなく、モダンなタタミルームを考えているようだ。


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最初に取り付けられたのが、一本溝の引き分け枠。
和室はほとんど杉の赤で仕上げることにしているが、さすがに敷居は杉だと弱いのでヒノキを使っていた。

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障子の入る窓枠。
206の壁プラス60mmの外断熱だから、枠の見込み寸法は大きい。
これを、サッシに吸い付くように取り付けてゆく。

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西陽が当たるので、手前の障子とサッシの間に遮熱のブラインドが入る予定。

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南面の外開き窓の枠。
ここにもブラインドが予定されている。

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押入脇の浅い窪んだ空間。
床の間もどきの杉の幕板と、同じく杉の違い棚。

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天井のダウンライトの縁や見切り縁も杉。
そして引き違い障子の両側にはアクセントに竹竿が用いられ、地板にはケヤキが用いられている。

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2007年11月25日

浴室の天井と壁  (造作17)


戦後の日本の住宅を大きく変えた建築部品が3つある。
1つはアルミサッシ。
東京オリンピックが開催される直前にアメリカから技術が導入され、またたく間に日本全国に普及していった。
それまでの木製建具は隙間だらけで、室内と室外の温度差がほとんどなく、冬期の生活は厳しいものだった。
その厳しさを解放してくれたのがアルミサッシ。
しかし毎朝、窓にしたたる結露に悩まされた。
それを解決してくれたのが12mmのペアガラスとPVC。

もう1つがステンレスの流し。
これは公団や公営住宅から普及をみせ、やがてシステムキッチンに移行していった。

最後の1つがユニットバス。
それまでは、浴室の防水工事に決め手がなく、腰壁にブロックを積んでも木材の腐食を避けることが出来なかった。
まして、2階に浴室を設けるということは冒険以外の何ものでもなかった。
そこへFRP製のユニットバスがホテルやマンション用に開発され、やがて木造住宅にも広く採用されるようになってきて、浴室の水回りのクレームが画期的に少なくなった。

それは、大変に喜ばしいことであったが、アメリカなどのモデルハウスを見るとユニットではなく床と腰壁にタイルが貼られ、その上の部分にレッドシーダー貼りが多く散見された。
なんとかこれを導入したいという動きが多くのビルダーによって試みられた。
それを技術的にサポートしてくれたのが、現場におけるFRP防水工事の開発と、RAシートと呼ばれる防水膜の開発。
これによって2階にも、ユニットバス以外の浴室が安心して設けられるようになってきた。

しかし、壁や天井に腐りにくい木材のレッドシーダーや青森ヒバ材が本格的に採用されるようになったのは、24時間全館換気システムが導入されてから。
タイルは水を吸わないため、シャワーの湯気などが天井面に結露して、滴が落ちてくることがある。
だが、木材は湯気を吸収してくれ、滴がしたたり落ちることがない。
そして、吸収した湿気も、24時間換気のおかげで一晩のうちに乾いてしまう。
つまり、木材の腐食を心配せずに、かぐわしい木の匂いの中での入浴を楽しめるようになった。
高額物件では、ユニットバスではなく、現場施工の浴室が増加してきているのは、こうした技術の裏付けがあってのこと。


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S邸では、2階は天井面に洋式のレッドシーダーを用いた。

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2世帯住宅の1階は和風仕上げとし、青森ヒバが用いられた。
天井と壁の木幅を揃え、できるだけ半端な材を使わずに納めるというのがコツ。これにはなかなか難しい技能が求められる。
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2007年11月23日

幅 木  (造作16)


階段のところで見たとおり、幅木は全て二重。
まず、下部の小さな部分を取り付けてから上部の取り付け。


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45度の斜めカット。

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下部の幅木との間隔が一定になるように、何度もカンナをかけて慎重に細工する。

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接着剤をつけて、取り付けが進む。

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壁に吸い付くようにおさまる。

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はみ出した接着剤を雑巾で拭き取る仕事は欠かせない。

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何回も繰り返し使う端材で仮抑え。

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アールの壁には、アールに沿って裏に刻みを入れたり、熱を加えたりして壁に揃えて納めて行く。
仮抑えは密に。
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2007年11月21日

ケーシング  (造作15)



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ケーシングの加工はいたって簡単。
45度のトメ加工。

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接着剤をつける。

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枠からケーシングまでの幅を一定にする簡単な当て木で枠の出幅を一定にしてゆく。

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クギ締め。

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はみ出した接着剤を雑巾で丁寧に拭ってゆく。

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隅が寸分の狂いも隙もなくおさまったケーシングの美しさ。

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2007年11月19日

作りつけの棚 (造作14)


昔、大工さんが行った棚工事は押入の中段と枕段の取り付け程度。
それと、床の間ぐらい。

ところが、最近は作りつけの棚工事がやたらと多くなってきて、かつての建具工とか家具工の仕事が造作大工さんの肩にのしかかってきている。
シナのランバーコアが開発され、何でも大工さんにやらせる。
このため、造作大工さんの生産性は諸外国に比べて極端に悪くなってきている。
建築坪単価が高くなる要因の1つが、この作りつけの棚にある。

S邸の造作大工・Hさんの段取りはすばらしい。
ムダな動きがなく、1人で2人組に匹敵する工事をこなす。
それでも、造作工事だけで坪当たり1人工はかかっている。
これが注文住宅の良いところだが、こうした作りつけを依頼しているかぎり建築費は絶対に安くすることが出来ない。


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例のとおり接着剤を併用して棚を取り付けてゆく。

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木口にはロール状で接着剤の付いたシナの付き板を張ってゆく。

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それにアイロンをかけて接着を完全にする。
そして、ノミとペーパーで付き板の角を落とす。

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ダボ穴というのは、昔は家具屋しか使わなかった。
建具屋もダボ構造には無縁だった。
それが、最近では大工さんの重要な仕事の1つになってきている。

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あけたダボ穴に金具を打ち込み、ダボをつけてゆく。
考え方によっては、少しむなしくなってくる。
シナのランバーコアの加工は、大工さんは本心では歓迎していない。細かいノコ屑が舞うからだ。このため、棚づくりの時はマスクをかけている。
労働公害の心配があるから・・・・。
しかし、消費者のために、文句を言っている場合ではない。

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こうして、階段の手すり脇の書庫や廊下の書庫がつくられる。

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クロゼット内部の難しい造作も多い。
書斎の中は手作りの棚だらけ。

2階だけでも作りつけの棚が洗面所を除いて十数ヶ所。
このほかに1階と地下収納庫にもある。

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2007年11月17日

枠付け4 (造作13)


次はサッシ枠。

前にも書いたが、サッシ回りの納め方は大きく分けて2つ。
1つは4周木枠納め。
もう1つは石膏ボードを回して膳板で仕上げる方法。

206の壁の場合は、無垢の一枚物だと材積を食うので、木枠を二重に納める場合が多い。
まして、S邸の場合は60mmの外断熱をプラスしているので枠の見込み寸法は200mm。
このため、ダイニング、キッチン以外は二重納めを採用。

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まず、下地合板で若干の段差をつけておく。

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そして、このように2段に仕上げる。

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しかし、メインのダイニングキッチンは無垢の一枚もので納めた。
サッシに吸い付くように加工し、接着剤併用で取り付け、抑えで止めておく。

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これが仕上がった状態。

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そして、石膏ボードを回す場合はコーナービートを回し、3回塗りをする。
仕上げには主に壁紙が用いられる。
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2007年11月14日

枠付け3 (造作12)


吊り引き戸枠。
輸入のセットものを使う例が多い。国内ものにはあまり感心出来るものがない。
マイスター方式は、1日に2ヶ所しか施工出来ないという手の込んだ方式を考案している。
したがってお奨め出来ないが、こんな考えもあるということだけ参考にしていただきたい。


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仮止めしてあった石膏ボードとランバーコアと当て材を外す。
そして、多めにくれてやっていた接着剤を削り落とす。

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床はタイル張りだが、引きこみの下部にはフロアー材を施工する。

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特殊な形状をした上枠。
これを現場で、大工さんがあらかじめ加工しておく。

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この上枠にタテ枠を取り付ける。
中央部のタテ枠が、段違いになっているのがミソ。

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接着剤をくれてやり、アルミの長い定規を当て垂直をとりながら取り付けてゆく。

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そして、上枠の中にステンレスの短めのレールを取り付ける。

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そして、例のとおり接着剤をやり、仮止めしていたランバーコアと加工済みの石膏ボードを天井に押しつけるように取り付ける。

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ケーシンクを回すと、このような綺麗な納まりとなる。
この方式の優れている点は、開閉が容易なこと。
引きこみ戸は、框の中に特殊な金具を用い、指先に掛けるようにしないと出てこない。
ところが、一方の壁が短いと、吊り戸の取っ手で簡単に閉めることが出来る。
それと写真では見にくいが、内部の下部の両方に、薄い幅木が施工されている。
このため、吊り戸がぶれないという細工が嬉しい。
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2007年11月13日

枠付け2 (造作11)


2本吊り戸枠の場合。
もちろん、これ以外にもいろんな方法がある。
決してこれが正しいというのではない。あくまでも参考例。


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タテ枠に上枠の形を移す。

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クギ穴をあけ、クギを締める。

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カンナとサウンドぺーパーで均一にする。

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壁に接着剤をくれてやる。

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枠をはめこみ、水平をとるために飼い木をいれる。

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レーザ墨出器で垂直をとり、さらにアルミの長い定規をタテ枠に当て、飼い木をくれてやりながらクギで締めてゆく。
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2007年11月11日

内部枠付け1 (造作10)


まずは一般的なドア枠付け。


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枠付けに際して機能を発揮するのがレーザ墨出器。

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取り付ける壁に枠を当ててみて、2方向からレーザを当て、下地が垂直であるかどうか、どちらかの方向に傾いていないかを確かめる。

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上枠がくる部分の戸当たりを、細心の注意を払いながら細かくノコ目を入れてゆく。
そして、ノミで削って平にする。

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電動キリでクギ穴をあける。

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長めのネジクギで固定する。

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カンナをかけて平にし、さらに紙ヤスリをかけて研く。

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3方の枠の溝に接着剤をくれてやる。

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再びレーザ墨出器で垂直をとって、壁に固定する。

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2007年11月09日

階段4 (造作9)


幅木では、多くのビルダーが泣かされてきた。
木材が収縮し、床材と幅木の間に隙間が生じる。
コーキングの処理で良い、といってくれるお客は少ない。
そこで十数年前に開発されたのが二重幅木。
一枚だった幅木を二枚に割った。そして、小さな一枚は床に固定する。
上の一枚は壁に固定する。
こうすれば、収縮があっても重ねの部分で自然にアジャストしてくれる。
ということで、採用しているビルダーは多い。

マイスターは、この二重幅木を階段にも採用している。
大変珍しい例で、その善し悪しの評価は別にして、実際を見てみよう。

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最初に小さな一枚を、綺麗にトメをとって接着剤併用で段板とけこみ板に取り付けてゆく。これが簡単なようでなかなか難儀なしごと。

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これが取り付けられた状態。階段の両側だから、時間がかかる。

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この上に、もう一枚が壁に取り付けられてゆく。

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踊り場の納まりは、格好いい。
壁に沿った幅木は、そのまま一階の幅木につながってゆく。

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二階の部分は、このように二階の幅木につながり、違和感なく納まる。
ただ、手間がかかりすぎるのが難点。
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2007年11月08日

階段3 (造作8)


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両側に壁が来ている場合の施工はまだ容易。
上がり3段の片方には壁がない。
このため、段板の木口が見える。
木口が見えたっていいじゃないかという気がする。
しかし、同じ板目で仕上げた方が綺麗。
したがって、写真のような繊細な加工が行われる。

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両方に穴をほり、つなぎのくさびを取り付ける。

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接着剤をたっぷりくれてやり、はめ込む。

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はみ出した接着剤を雑巾で綺麗に拭き取り、接着剤が完全に固まるまで、木片とハタで抑えておく。

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2007年11月06日

階段2 (造作7)


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滑り止めなどの加工をされた段板が到着。
ハタで三枚を揃える。

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幅木の部分をノコとノミでカット。

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クギ用の穴あけ。
クギ頭の部分は太くしておく。

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けこみの下部に接着材をくれる。
当然ささら桁にも。

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けこみを取り付けクギ打ち。

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けこみの入る溝にも接着剤がつけられて段板が取り付けられる。

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かなり長いクギで締めてゆく。

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とりついた段板とけこみ板。

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裏でもけこみ板から段板へ密にクギが打たれている。
段板が塗装仕上げされる場合は、段板の裏側に反らないように合板が施工される。

このように、接着剤とクギで完全に一体化されるので、「階段が鳴く」というクレームは一切なくなってきている。

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2007年11月04日

階段1 (造作6)


階段にはいろんな素材が使われ、いろんなやり方がある。
これが正しいとか、絶対だというものはない。


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アメリカの西海岸の高級住宅に多いのは、広い吹き抜け空間に変幻自在にカーブを描いたものや、信じられないほどの幅の広い階段。

工事途中を見ると、厚い合板やOSB、ランバーなどでつくっている。

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これにクッション材を巻き、カーペットを巻くと、とたんに豪華な階段に早変わり。
年中乾燥しており、ダニの心配がないのでこんな芸当が可能。
緩やかな階段は、滑ったり転倒したりしても大きなケガをすることがなく、安心。

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手すりには圧倒的にウッドが多いが、段板とけこみにはカーペットを巻いて、幻想的に仕上げることが多い。
靴の生活だから、音の問題もある。

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これが、北欧のサマーハウスになると、とたんにウッドオンリーとなる(北海道住宅新聞)

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曲面加工のささら板に踏み板を組み込んだ、面白い回りもみられる。

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日本では、昔は階段をこなせたら一人前の大工さんと認められた。
それほど階段の細工は難しかった。
ところが最近ではほとんどのメーカーが、ささら板、段板、けこみ板を工場でプレカットして現場へ納入してくれる。
写真のように、両側にささら板が見え、踏み板には滑り止めの加工がなされている。
そして、踊り場は床材で処理し、幅木を回す。
ささら板にボード厚の溝を掘れば、綺麗に納まってくれる。
したがって標準的な階段だと、やたらと人工と技能が求められることが少なくなってきた。

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S邸は標準仕様ではない。
幅も広いし、ゆったりしている。

本来は、造作工事の最初にやらねばならないのが階段工事。その方が全部の職人の生産性があがり、安全性が確保される。
しかし、特注の段板は簡単に加工出来ない。
そこで、LSLでささらをつくり、段板に204材2枚を仮止めして、当面の階段とした。
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2007年11月02日

フロアー2 (造作5)


1階のフロアーは玄関から貼り出す。
上がり框が基点となる。


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上がり框の加工。
床下地合板(29mm)を食い込ませる部分と、フロアー材のサネの部分を加工する。

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取り付ける面と上がり框の両方に接着剤をくれてやる。

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そして、慎重に取り付け。

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当て木をしてカナヅチで叩き込む。

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両端を仮止めで抑える。

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サネの下部を下地合板にクギどめ。

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この上がり框から1階のフロアーが貼り出される。
昔は、部屋ごとにフロアーの材質も色も異なっていた。
敷居で区切られていたから・・・。
ところが、全館空調換気でドアの下部がアンダーカットされ、敷居がなくなってきた。
このため、玄関から居間、、食道、台所、廊下、作業室などの床が繋がっている場合が多い。
見切りがなく、フロアーがどこまでも一体的に続く。
したがって、フロアーを一体的に美しく施工するには、構造駆体の施工精度がものを言うようになってきた。

一体化したフロアーの施工を見ると、大工さんの苦労と、同時にその技能のほどがしのばれるようになってきた。

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2007年10月31日

フロアー1 (造作4)


先に、最近の大工さんの持っている道具や工具が、やたらと多いと書いた。
クギ関係だけでも、いくつも使わざるをえない。
・インパクトドライバー
・電動ドライバー
・連続ビス打ち
・各種ドリル
・ステープル打ち
・フロアー用タッカー
・各種タッカー
・フロアー用クギ打ち
・ロールクギ打ち
・ピンクギ打ち
・仕上げクギ打ち  etc・・・・


フロアーでは、合板をベースにして表面に厚い無垢の板を貼ったものが多く出回っている。
価格が手ごろだし、施工が容易。そして何よりも合板がベースになっているのでほとんど収縮がない。このため、好んで採用されている。
中には裏にクッション材が付いたものもあり、二階床の消音に重宝がられている。

その一方で、どうしても無垢材でなければという需要が多くなってきている。
床材というと、昔からブナ、ナラ、センなど広葉樹の堅木が使われてきた。
しかし、最近ではパインなどの柔らかい針葉樹も使われている。

だが、やっぱり圧倒的に多いのは堅木のオーク、バーチ、チーク、カリン、サクラなど。
ただ、かつてのオーク全盛時代が終わり、よりも明るい色をということでメープルとかバーチが人気を博してきている。


無垢のフロアーの施工方法に2種類ある。
1つは北欧から伝承されたフロアー材を接着剤で一枚のカーペットのように繋ぎ、床の上にクギで止めず、単に敷くという方法。
無垢材だから当然温度と湿度で収縮する。
それを見込んで、フロアーを壁までびっしり貼らず、幅木の中にとどめておく。
そうすると、一枚状のフロアーが、幅木のスペースの収縮内で納まってくれる。
北海道などでは、このフロアーを敷くという方式を採用しているところが多い。

もう1つは、施工時期によってフロアーの間隔を調節して、接着剤とクギで床に固定してゆく方法。マイスターはこの方法を採用している。

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フロアーをカットしたら、床に接着剤を施す。

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時期により0.1mmから0.2mm程度のプラスチック系の紙を挟んでフロアーを取り付ける。
一般に無垢材だから、フロアーに若干の隙間が出ることは許してもらえる。しかし、梅雨時にフロアーが盛り上がったのでは誰も許してくれない。
したがって、隙間がなくピッチリした施工をということになると、敷くという方法しかなくなる。

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フロアー用タッカーでとめてゆく。
昔は、アメリカから輸入したフロアー用のゴッツイ専用クギ打ち機を使っていたが、いつの間にか姿を消してしまった。

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204の端材で叩いて締める。

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こうしてクロゼットの中までフロアーが貼られ、綺麗に掃除をして養生される。

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2007年10月28日

下地工事というお膳立て (造作3)


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サッシも、断熱材も、べバーバリアも、石膏ボードも取り付けなかった昔の大工さん。
カナヅチ、ノミ、カンナ、ノコギリ、バール、曲尺などの道具で仕事が出来た。
用途によって、それぞれに何種類かの道具を用意したが、たかがしれている。

これに対して、現在の大工さんは何と多くの機械や工具、道具を持っていることか。
つまり、仕事の内容が複雑多岐になってきている。
専門的な仕事が増えてきていて、特殊な工具が不可欠になってきている。
ノコだけで何種類あろうか。
ハタだけで各種合わせると70本余に及ぶという。

1人の大工さんが、フレーミング、断熱、ボード、造作の全ての仕事をこなすためには、最低で10種類くらいのカナヅチが必要になってくる。
それを用意せずに仕事をやっているということは、それぞれの分野で専門家ではなくなっているということ。
よく言われる「大9」ではなく「大5」とか「大6」に終わっている部分が多いということになる。

なかでも、造作大工さんの守備範囲は広い。
自分の本業である造作工事だけをやっておれば良いというわけにはゆかない。
断熱屋、ボード屋、外装屋、電気屋、ダクト屋、建具屋さんなど下地仕事がわんさとある。フレーマーが去った後大工が居ないから、一切の仕事を引き受けねばならない。

本格的な造作工事の前に、いや造作工事と併行しながらも、どんな工事を造作大工さんがやっていたかを再確認しておこう。

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充填プラス外断熱で、サッシを外側へふかすための枠の取り付け。

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サッシの取り付け。

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縦胴縁の取り付け。

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ダウンライト用のボックスの加工と取り付け。

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断熱材を充填する前の流し前の吊り戸の受け材の加工。

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軒天の下地と軒天材の取り付け。

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引きこみ戸用のボード受け材の加工と取り付け。

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天付け照明の下地加工とべバーバリア処理。

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アールの墨だしと加工と取り付け。

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ダクトを囲む枠下地材の取り付け。

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ダクトが取り付いた後の壁やエレベーター周りの下地と仕上げ。
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2007年09月17日

外装下地 (造作2)


内部のサッシ回りの納まりには2種類がある。
1つは下部に膳板だけを取り付け、クロスの巻き込みないしは塗り壁仕上げ。
もう1つは開口部の4周を木枠仕上げ。

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クロス巻き込みの場合、石膏ボートを張ってコーナービートで抑えるのが一般的だが、マイスターは左右と上部に合板ないしはランバーコアを用い、カッターで止めていた。
この方が見た目の納まりが綺麗になるということだろう。

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外部のタイル工事の前に、造作大工さんがやって置かなければならない下地工事が軒天。
下地材を施工して木片セメント板を張ってゆく。
換気の吸気および排気の部分は、吸排気をスムーズにするために軒天がフラットではなく、勾配なりに施工される。

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軒天で一番大きいのが玄関ポーチ天井とバルコニーの軒裏。
こうした窯業系の建材のジョイント部分には必ず金属製のジョイナーが施工される。

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玄関ドアの外側には、窯業系の厚いケーシングが施工される。
ダイアモンドカッターでトメ加工されて取り付けられる。

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2007年09月16日

引込み戸下地 (造作1)


35年前、北米からツーバィフォー工法を導入した時、単に工法を導入するだけではなく、大工さんの生産性を上げるために大工工事を細分化、専門化する作業を多くのビルダーが同時に手がけた。
しかし、これは実に難しい仕事だった。

アメリカはほとんどが分譲住宅。
1つの現場で30戸から40戸がまとめて建てられる。
全部で200戸の分譲地だと5期から6期に分けて着工される。
したがって、大都市周辺の建築現場は、常に30戸から40戸単位で回転している。
小さなホームビルダーはそうした現場を1つだけ開発しており、大手は同時に何ヶ所かをまとめて開発している。
デザインとか価格帯以外で、大手と中小の違いはそれだけ。

このように需要がまとまっているので、大工さんの仕事は細分化された。
(1)建て方のフレーマー (2)サッシ・ドアの取り付け工 (3)断熱工 (4)天井を専門に張る石膏ボード工 (5)壁を専門に張るボード工 (6)ボードの目地処理をするドライウォール工 (7)ドア枠とドアを同時に取り付けるドア工 (8)ケーシングや幅木の専門工 (9)フロアーの専門工、という具合に。
そして、仕様と作業を標準化したため、アメリカの大工さんの生産性は日本の数倍という高さ。このため、住宅の建築費が非常に安い。
この細分化ということをやらずに「輸入住宅は安い」などとほざいていた自称住宅評論家たちがいたが、これはまさに噴飯もの。

日本の大手不動産屋はこのシステムを導入し、生産性を上げるべきだった。
しかし、日本の不動産屋のやったことは、どこまでも土地の値上がりにオンブすることと、もっぱら値段を叩いて発注すること。
大工さんを指導し、細分化し、生産性をあげてゆくなどという発想は皆無。

このアメリカの分譲住宅で育ってきた大工工事の細分化、専門化ということを、日本の注文住宅にシステムとして導入するには、年間最低40戸程度をコンスタントに受注する力がビルダーに必要。
ビルダーがコンスタントな仕事を持っていないと、職人は専門工になろうという勇気が持てないし、また専門工を長期に亘って養ってゆくことも出来ない。
そして、専門化するといってもアメリカのように9つに分解するのではなく(1)フレーマー (2)断熱・気密工 (3)ボード工 (4)造作大工の4つに分類するのがもっともベターだと言われた。

そして、先進的な地場ビルダーはこの難問にトライした。
しかし、現在日本のビルダーの中で、この4つの専門工を擁して、成果をあげ続けているところはほとんどなくなった。
マイスターハウスだけということはないが、ほとんど見かけなくなった。
そういった意味でも、マイスターハウスの存在価値がある。
山口社長が「私の最大の財産はこうした職人を持っていることであり、有難いことに二世が後を継いでくれていること」との発言は、心して聞くだけの値打ちがある。

前講釈が長くなった。
マイスターハウスでは大工の仕事を4つに分類したため、アメリカに比べて造作大工さんの仕事の範囲が拡がった。
本格的な内部造作以外に、フレーマーがやらない仕事の一切が造作大工さんの仕事になってきた。
S邸でも、すでに造作大工さんが投入されている。
●最初の仕事はサッシの取り付け。
●その次は外断熱のための縦胴縁の取り付け。
●それにダウンライトの箱の作成と取り付け。
●断熱材を入れる前の台所の吊り戸の下地工事。
そして、ボード工が入る前に終えて置かなければならないのが引込み戸の下地工事。

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アメリカの引込み戸と違った独自のやり方。
ランバーコア2枚をカットして、接着剤で枠にまず1枚を張り、タッカーでとめる。

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そして、引込み戸の厚みの板を仮止めして、もう1枚のランバーコアを接着剤併用で取り付けてゆく。
この上に石膏ボードが取り付けられる。


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