2008年01月26日

全館の温度差 (各種の測定1)


S邸が完成してから3度にわたって全館の温度測定を行った。
測定はレザー光・非接触温度計による65ヶ所の天井面と床面。

最初は設計風量に基づいて設定された条件で、22℃の設定温度時に測定。
この時、机上の設計風量では温度差が大きいことが判明。
そこで、風量調整をした。

そして2度目の測定。
それでも、給気と排気のバランスが悪く、一部の部屋の温度が相対的に低くなり、温度差が生じた。そこで昨日、一部のダクトを変更した。
そして、今日3度目の測定。


測定の結果、いくつかの面白いことが判った。
まず、K値が1.27Wと、国産サッシでは最高級のサッシを使ったが、外気温度が7℃の時にガラスの内表面温度は20℃。
これに対してPVCサッシの縦框の内表面温度は18℃。下部の框にいたっては17℃。
やはりサッシの框や枠に弱点があることが歴然と・・・・。
断熱材を充填したPVCでこれだから、アル・プラだったらもっと低い数値になろう。

その結果、どんなことが起こったかというと、掃き出し窓の直下の床は、カーペット、ウッドフロア、タイルに関係なく19℃という数値になった。
コールドドラフト現象を絵に描いたような数値。

つまり、温熱環境のことを考えると、掃き出し窓は住宅に大きな負荷を与える存在だと言うこと。
40センチ離れた床との温度差が3℃以上もある。
この発見には、嬉しくなった。
工夫をこらす方法が判ってきたから。

そして、温度測定をしていると、空調機が運転している時と停止している時とでは天井、床面ともに1℃の温度の差が生じる。
したがって、1人で測定したのでは正確ではない。
運転しているか否かを聞きながら測定しないと、出てくる数値が違ってくる。

さらに、太陽の光が差し込むと、南面の温度は冬期でも天井面で1℃以上、掃き出しの床面だと5℃以上高くなることがあるから、注意して測定しないと変な数字に迷わされる。

さて、そうした諸条件を考慮して、掃き出し窓直下の床を別にすれば、S邸の場合は地下から小屋裏までの天井と床の温度がほぼ22℃から24℃の間に収斂している。
つまり、部屋の隅の床の一番低い温度と一番高い勾配天井との温度差が2℃の中に収まっている。
部屋の中央の、床上1メートルの温度差ではない。
4層の中の一番低い床と一番高い天井との温度差であることを強調したい。

もちろん、外気温度がマイナス0℃以下になった場合は、2℃では済むまい。
太陽が出れば4℃以上にもなる。
しかし、今朝の東京の外気温度は4℃程度だったと思う。
Q値が0.9Wの住宅は、東京で今まで考えられなかった芸当が出来ることを実証してくれた。

お断りしておく。
寝室は、他の部屋よりも2℃ほど温度が低くあるべきだという意見がある。
ごもっともで、それに応えることはいたって簡単。
とりあえず東京で、ほとんど温度差のない空間を創出できるイノベーションが確立したことを、素直に喜びたいと思う。
posted by x-unoblog at 16:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 各種の測定値 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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