2008年01月16日

坪庭 (エクステリア 2)


決して本格的な坪庭を求めたわけではない。
1階の浴室で入浴中の姿を見られたくない。
近隣の視線を遮るのが目的。
今までのようにブラインドを下げていたのでは視界がなく、ホテルのバスルームと一緒でゆったりした気分になれない。
幸か不幸か風致地区なので、隣地境界線から1.5メートル離さねばならなかった。
その空間を活用して、坪庭もどきを作ろうということ。

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本来の和風の坪庭だと、天然竹垣とか黒竹を用意する。
しかし、運び込まれたのがアルミの黒竹もどき。

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この黒竹に天然竹垣もどきを挟んでゆく。

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大きな定規で正確に角度を出し、垂直をとってゆく。

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出入口を付ければ坪庭の外景が出来上がる。
この高さだと、誰ものぞき込むことは出来ない。

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内側から見た坪庭。
外部だからメンテに手間がかからないことを最優先。
天然素材ではないので竹はいつまでも変色せず、ワビ、サビの世界とは無縁。
しかし笹竹の緑が、窓越しにまぶしい。
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2008年01月14日

隣地境界 (エクステリア 1)


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いよいよエクステリア工事が開始。

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北隣とはコンクリートの塀で仕切られているが、西隣とは竹の杭だけ。
話し合いでブロック三段積みとアルミフェンスと決まる。
これはそんなに面倒な工事ではない。
まず、位置を出す。

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砕石を固めて型枠の取り付け。
コンクリートの打設。

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ブロック積みとアルミフェンスの取り付け。

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ブロックのトップをモルタルで仕上げるための見切り材。

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モルタルのコテ仕上げ。
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2008年01月12日

コーキング専門職 (内装11)


日本の住宅業界に「コーキングの専門職」が存在していることを知らなかった。
浴室の木部の目地やガラスブロックの目地を、誰がどのように処理をするのかが、最後まで謎として残されていた。
そこへ登場してきた2人組。
聞いてみると、目地処理工事だけで食べているという。
ビル工事は別として、木造住宅で目地処理だけを商売にしている専門職に初めてお目にかかった。
そして仕事振りをみて「なるほど専門職だけのことはある」と感心させられた。
なにしろ、目地と言っても木もあれば石もある。タイルもあればセメント板もある。
種類もシリコン、変性シリコン、アクリル、ウレタン、ポリウレタン、ポリサルファイドなど様々で、多種多様な色がある。
それを違和感なく、しかも目立たないようにおさめなければならない。


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浴室のウェスタンレッドシーダーには目立たないネズミ色が使われた。
一人が押出機で注入し、もう一人が綺麗に均して行く。

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青森ヒバには淡い透明に近い色が選ばれた。

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大理石と大理石。大理石と床の間に、それぞれ養生テープが施され、コーキングを注入し、乾いたら養生テープを剥がす。

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無垢の天板と壁とのコーキング。

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浴室の石と石。

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洗面台のトップと壁。

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セメント板とセメント板のコーキングは目立つところだが、きれいにU字型に施工されていた。
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2008年01月10日

カーペットと便器 (内装10)


25年前までは、日本もカーペット王国だった。
部屋だけではなく、廊下にも階段にもカーペットが敷かれていた。
ところが、日本ではセントラル空調換気が普及しなかった。
加えて、除湿機の開発が遅れた。
このために、カーペットはダニの巣になり、アトピーの子どもが増大した。
このためカーペットが追いやられ、ダニが潜れないフロアー全盛時代を迎えた。

しかし、このフロアーは音を10%しか吸収してくれない。
タタミが60%、カーペットが50%も吸収してくれていたのに比べると雲泥の違い。
かくて、日本の住宅は吸音性の乏しい、騒々しいものに一変した。
まして、2階までがフロアーとなり、階下の住人は上階のドンという重量衝撃音と、子どもが素足で歩くペタペタという軽量衝撃音に悩まされることになった。

セントラル空調換気システムが一部で普及し、相対湿度がコントロール出来るようになって、ダニの心配がなくなった。
しかし、なかなか床をカーペット仕上げにしようという猛者が現れてくれない。


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S邸は、8年間のアメリカでの生活と、10年間に及ぶ日本でのR-2000住宅での生活体験から、除湿さえきちんとなされておれば、カーペットでもダニが湧かないと言う確信を持っていた。
このため、両親の寝室とご夫妻の寝室は真っ白のウールのカーペット仕上げとした。
アメリカの分譲住宅で、最も高価なカーペットは限りなく白に近い。
一番汚れやすく、メンテが大変。
だから白を選ぶというのは大変に勇気が要る。
安い分譲住宅では、緑とか黄色といった原色に近い色を選ぶ。
これは、あまりにも当然な選択。

床に壁沿いに設置するグリッパー、膝で叩いてカーペットのシワをとるニーキッカー。それとバリアフリーのためにカーペットの端を埋め込ますステアツール。切断のトリマーなど、懐かしい道具に何年ぶりかでおめにかかった。
やはり、美しいカーペットの部屋は静かで、足の感触もよく、心が休まる。
カーペット復興運動を興すべきかもしれない。


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設備機器の説明は省略するが、最新の便器だけには触れておきたい。
ほとんどの人が知っている便器はレバーを回すとフロート弁が浮き上がり、タンクに溜まっていた水が流れ出るという単純明快な仕組み。
所定の水が流れると、フロート弁は自動的にしまり、再度水が溜まる。そして浮玉が所定の高さまでくるとボールタップで水の供給が止まる。
便器にはしょっちゅう故障するが、素人でも簡単に直せた。

ところが、この写真のように便器は半導体によるITの世界に変わりつつある。
もはや故障しても、水道屋さんの手にはおえない。
自動車もクーラーも同じ。
昔のように故障したところをハンダコテで修理するわけにはゆかない。
あらかじめ半導体で印刷されたようになっている。
このために、メーカーに持ち込まないと本格的な修理が出来ない。
便器もそうなりつつある。
そのうち、便器がその日の便の状態を読んで病状が判る時代がくるという。

新しい便器とその取り付け方法を見ていて、すっかり時代が変わったということを嫌と言うほど認識させられた。

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2008年01月08日

器具づけと外部 (配線8)


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電気屋さんの仕事は、想像以上に大きくなっていた。
まず、コンセントボックスやスイッチボックスの数が半端ではない。

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緑色の水準器で、垂直をとって固定し、カバーをつける。

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外灯は、きちんと防水工事がなされる。

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外線の引きこみ工事。
動力、電話、テレビ、光ファイバー、etc・・・

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ポールを建て、すべてをまとめて引き込む。

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アンテナを含めてすっきりまとめられる。


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このほかにホームセキュリティの配線工事、配電盤の大変な工事、照明器具の取り付けなど、延々と工事が続いた。
ただし、照明器具や建具、設備機器などの取付は、施主のプライバシーに関わるので、工事関係写真はカットさせていただいた。
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2008年01月06日

吹出口の位置 (空調換気10)

セントラル空調換気メーカー各社のシステムで、一番納得出来ないのが吹出口の位置。
多くが天井面から真下へ吹出す。
こうした各社のほとんどの製品をモデルハウスで採用してみた。
その結果は、吹出口の真下にゆくと、滝のように空気が頭に降り注いでくる。強い風を感じて快適とは余りにもほど遠い不快さ。
2度と採用したいとは思わない。
メーカーの技術屋さんとか販売部長は、自宅に取り付けて実体験をしているのだろうか?  
自宅でなくても、モデル棟で実験をしているのだろうか?

ヨーロッパや北海道などで普及してきた開口部の上に第3種換気のパッコンを設け、その開口部の下にパネルラジエーターを設けるシステムは、コールドドラフト現象が起こらず、冷気や風を感じない。暖房だけのシステムとしては、いままでは一番優れたシステムだった。
ところが、この第3種換気のヒートロスが北欧やドイツで問題化され、90%の熱回収が出来る熱交換機の開発と普及が課題になってきている。この場合、パネルラジエーターの存在を前提に考えるならば、吹出口は必ずしも開口部の近くでなくて良いはず。
どこに設けているか、一度実態を調査したいもの。

20数年来、ダイキンと取り組んできた結果として、吹出口の位置は廊下とかクロゼットの側の天井に近い上部から、一番大きな開口部へ向かって水平に空気を吹出すことがベストだと判明してきている。
熱損失が一番大きいのが開口部。そこへ空気を送るようにする。
すると、風は頭の上を通って開口部に当たって床に落ち、廊下のドアのアンダーカットの部分から「つ」のような流れとなって抜けてゆく。これが効率的にも体感的にももっとも優れている。
壁掛けの空調機は、外壁から内部へ吹き出す。だから身体に風が直に感じるし、一番熱性能の弱い開口部へは空気が流れない。
壁掛けエアコンも、室内側に取り付け、天井から開口部を目がけて吹出せば、頭の上を通って開口部に当たる。その実験もとっくにモデルハウスで実証済み。しかし空調メーカーは性能の低い住宅を前提に商売をしているから、高気密・高断熱用のシステム開発がおざなりのままになっている。


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玄関は、正面の天井近くに吹出口がある。
しかし、風量が弱いので、玄関に入って熱風や冷風を感じることはない。

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居間と玄関の吹出口を横から見たもの。
壁掛けのメタリックな機器がないので、素晴らしいインテリアが出現する。

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和室も、押入の上から南の大きな開口部へ吹出しているのがよくわかっていただけよう。

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親世帯の寝室。
写真が小さいので判りにくいが、基本は同じ。

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階段室の目立たない位置にあるリターン空気の採入口。
月に一度はフィルターの掃除をするので、掃除機が使いやすい位置に設置されている。
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2008年01月04日

光触媒と排気フィルター (空調換気9)


蛇足ながら、顕熱交換機は湿気を含んだ潜熱は交換しない。
しかし、全熱交換機は潜熱までも交換するので、湿気に含まれている臭いが新鮮空気に移転する。
10年前、カナダ「スーパーE」の窓口だと自称するキミ・イトー氏がVan EE社の「臭いが移転しないロータリー式全熱交換機」なるものを売り込みにきた。
「まさか」と思ったが、モデルハウスに採用した。そして、台所の排気口にスプレーで臭いを散布した。
たちまち、全館に臭いが拡散。
以来、キミ・イトー氏を絶対に信頼しないことにしている。彼は設計士や技術者ではなく単なる商売人。
そして「スーパーE」で、この全熱交換機を採用した善良な日本の施主とビルダーの多くが、泣かされていることと思う。ちょっと悪質。


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そんなわけで、全熱交換機の後に、つまり空調機に新鮮空気を送り込む前の段階で、光触媒を設置することにした。
この光触媒を格納する箱もO社の方で注文して作らせ、納入された。
光触媒そのものはそれほど高価なものではない。
また、小さな光があればいいだけだから、ランニングコストもほとんど不要。

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それと、もう一つ作らせていた箱が納入された。
それは台所、トイレ、浴室などの排気が熱交換機に入る前に設置されるフィルター。
最初は、各排気口にフィルターを付けた。
現在でも、いくらでも付けられる。
ところが、多くの入居者はこのフィルターの掃除を忘れてしまう。
そして「湿度が高いのだけれど・・・」というクレームが入って訪れると、ほとんどが排気口のフィルターが詰まっての排気不足が原因。
このために、排気口でのフィルターを外した。
そして、このような排気フィルターを考案してくれた。感謝。

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これを2個ずつ取り付ける。
大きな家で、熱交換機が2台あるから。
左の2段がリターンフィルター。
右の2段が光触媒。

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完成した空調換気システム。

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反対側から見ると、なかなかの見物。
これが、住宅の「心肺機能」。
こうした健全な心肺機能を持った住宅は、日本にほとんどない。
各社のシステムを検討すると、採用したいと気をそそられるシステムがない。
その理由は、次回に検討することにしよう。
このため、S邸では手作りで、どうしても大型にならざるを得なかった。
そして、この心肺機能でもう一つ足りない物がある。
それは「除湿機能」。
動力など大型の空調機には、廃熱ドライのシステムが採用されていない。
シリカゲルやゼオライトのデシカント除湿では能力が低く、満足出来ない。

ともかく、住宅メーカー側の人間が、消費者の側に立ってどんなシステムが必要なのかを徹底的に追及する必要がある。
1つの理想的なシステムを完成させた上で、小型化とコストダウンの追求を始める。
それが王道。
ところが、住宅メーカー側で、この王道を追求している者が皆無に近い。
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2008年01月02日

熱交換換気 (空調換気8)


今週の本音欄で書いたが、ドイツのパッシブハウスでは壁や天井の断熱性能、つまり熱貫流率(K値)を0.15W/u以下にしなさいと言っている。
関東以西では、そこまでゆかなくても0.2W/u以下であれば十分だと私は考えている。
なぜなら、壁や天井から逃げる熱の割合が20%を切ってしまう。
そして、サッシと換気の比率がそれぞれ40%近くへと圧倒的に高くなる。
断熱材を厚くするよりも性能の良いサッシを選び、第3種換気を熱交換型の第1種に変えることが省エネの最重要ポイント。
しかも、熱回収率が今までの65%程度のものではなく、90%以上の性能が求められる。
すでに、ドイツのスティーベル社をはじめスイスなどから顕熱交換型で、熱回収率が90%という製品が輸入され、使われている。

それを使えばいいではないかということだが、最近では輸入顕熱交換機では物足りなくなってきている。
ヨーロッパの冬は毎日が雨か曇り空。冬期の相対湿度がやたらと高く、冬にダニとカビが発生している。このため、顕熱交換機でなければならない。
日本のR-2000住宅も浴室、トイレ、台所から排気するために顕熱交換機でなければならないとした。全熱交換機だと臭いが新鮮空気に移るから。
ところが、日本で光触媒という素晴らしい技術が開発された。
全熱交換機でも光触媒を用いると臭いや細菌の移転が心配なくなる。
だとしたら、全熱交換機の方が冬期は湿度も回収してくれるので過乾燥が避けられるので大助かり。夏の冷房効果も高まる。
そこで、宗旨替えをして、S邸ではダイキン製の熱回収率90%という全熱交換機を採用することにした。

この熱交換機はダイキンの試作品というよりは、X社の仕様書発注という性格が強い。
X社は熱交換だけのダクト配管で、暖冷房は別だという。
その話を聞いて、こちらはセントラル空調換気システムに組み込み、そのデーターの一切を貴社に公開するから、是非とも試作品を使わせて欲しいと、大変に厚かましいお願いをした。
そしたらX社からOKサインが出た。


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この試作機。欧米のコンパクトなものに比べると、写真のとおり図体が大きい。
幅62cm、奥行き72cm、高さ140cmという床置型。だから半畳を占拠してしまう。
試作品の性能は熱回収、エンタルピー効率とも非常に素晴らしく、消費電力は83W。
そして、何よりも嬉しいのはバイパス機能がついていること。
ヨーロッパからの輸入品にはこの肝心のバイパス機能がついていない。
超高性能住宅は、冬でも天気が良いと室温が高くなってオーバーヒートする。熱交換をさせずに冷たい外気をバイパスで入れる必要がある。
また、初秋や初夏に外気温度が低くなった時も、バイパスで熱交換をしない外気を直接入れた方が、冷房費が少なくて済む。
このバイパス機能を持っているかどうかが、これからの熱交換機のポイント。
ということで図体の大きさを我慢して、飛びついたという次第。

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換気機の足元につけるクッション材。それほど音も振動もないのでこれで十分。

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配線工事がなされる。

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OA(外気吸込)、SA(室内給気)、RA(排気吸込)、EA(排気吹出)のうちRAには金物のキャップが使われるが、あとは直にダクトが繋がれる。
フィルターなどの諸機能については、残念ながら差し控えさせていただく。
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2007年12月31日

空調周辺ダクト (空調換気7)


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各室への吹き出し口の取り付けは簡単。
昔のように吹き出し口で風量調整をする必要がなく、風の向を変える羽根がついているだけ。
それに、当初はメタル製のものしかなく、結露を防ぐために枠や羽根に植毛をしたりしたが、それでもクレームが絶えなかった。
今はビニール製でそんな苦労もない。
断熱材の上にアルミ箔を施したダクトを、接合するだけでことが足りる。

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ところが、空調機のまわりのダクトはアルミ箔のダクトではない。
光沢のないダクトを使う。
なんでこんなことをするのか。
吸音のため。
日本の空調機の音は非常に小さい。
アメリカやカナダのホテルないしはモーテルに泊まったことがある人なら、その騒音にびっくりされた経験があるはず。
半端な騒音ではない。
それに比べると、日本の空調機器の音は小さい。
トランペットとオルゴールほどの違いがある。
しかし日本人には、アメリカ人のように大雑把な神経の持ち主が少ない。
このため、O社ではかなり前から空調機器の周辺のダクトには、このように吸音性のあるダクトを採用している。
別に自慢するほどのことではないが、この配慮が嬉しい。

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もちろん350φのリターンダクトの回りも消音ダクト。

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14ヶ所の吹き出しチャンバの回りも同じダクト。
タコよりも6本多い脚の全てがそのように施工されている。


さて、この項は少なくとも本年以内に終了する予定だった。
しかし、セントラル空調換気システムについて、まだほとんどの人にそのメリットと機能が正しく理解されていない。
本物の良さを体験したこともなければ、優れた実物を見たこともない。
このため、どうしても解説を加えねばならず長くなった。
途中で越年となった。新年は2日から掲載の予定。

皆さん。どうぞ良いお年をお迎え下さい。
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2007年12月29日

室外機2 (空調換気6)



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冷媒管の取り付けが終わると、動力線などの配線工事。
室外機の中を見たことのある人は少ないと思う。
こんなです。

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工事が終わるとフタを閉める。

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土台のコンクリートブロックの下にもゴムのパッキングを入れれば完成。
地下収納庫を含めると約85坪のS邸の住宅の室外機が、これ1台。
たったの1台。

この室外機。どれだけの震度に耐えられるか?
あくまでも個人的な推定だが、震度6強までは大丈夫。
しかし、中越地震の川口町を襲った直下型の震度7だと倒れる怖れが高いと思う。
田麦山の激震地では丈夫なベタ基礎床の上に据えられていた細長いノッポのエコキュートが倒れていた。蓄暖も転倒していた。
その実態を空調や家電メーカーは調査していない。
直下型の震度7に耐えるには、屋外に設置するエコキュートは縦長にすべきではない。
そして、空調の室外機も上部に金属の帯を巻いて、緩く余裕をもたせながら外壁に固定した方がより安全だと考えるのだが・・・・。


さてところ変わってここは、54棟のモデルハウスが展示されている東京で最大の住宅展示場・ハウジングワールド立川。
この展示場は塀を設けることを禁止しているから表だけでなく裏も見ることが出来る。
そこで、日本を代表するプレハブを中心とした何社かの裏を拝見したら、ご覧のようにエアコンの室外機だらけ。
北側には4個しかないと東側を見ればそこにも3個という具合。大きい家は6〜8個が当たり前。
一番多いのは9個もあった。
表の華やかさ、美しさにくらべて、余りにも対称的な醜い風景。
どんなに「省エネ住宅」とか「環境にやさしい住宅」といっても、これでは素性がバレバレ。

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ヒートアイランド現象ということが言われて久しい。
原因はコンクリートやアスファルトに地面が覆われてしまったことが最大の原因。しかし、事務所や家庭などの室外機から排出される熱も重要犯人の1人。
大手のプレハブや住宅メーカーの住宅は、このように6〜8台の室外機で大量の熱をまき散らしている。
その住宅に住んでいる貴方は、ヒートアイランド現象の被害者ではなく、実は加害者。
地球の温暖化に貢献し、地球を虐める側にいるのです。
この6葉の写真は、そのことを雄弁に物語っているのではないでしょうか。


ところが、この室外機が1台ということがマイスターハウスにとって最大の懸念材料。
なにしろ最大の落雷多発地帯。
落雷を受けた直後の家庭を案内されたことがある。
もちろんテレビもクーラーも換気もやられていた。電話もやられていて、携帯がなかったので監督に連絡も出来ない。ただ、つけていなかった1台のクーラーが無傷で、改修工事が終わるまでの数日間の酷暑に耐えることが出来た。
これが室外機1台のセントラル空調換気だと、一週間は扇風機だけの生活となる。
したがって、なかなか踏み切れない。
群馬の場合だとセントラルシステムを採用するには、ほかに1台だけクーラーを予備として設置しておくことが必要のようだ・・・。
つまり、室外機が2台に。
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