2007年12月27日

室外機1 (空調換気5)


RIMG4594.JPG

RIMG4600.JPG

室内の工事に併行して、室外機の据え付け作業も進む。
まず、室外機の設置準備。
コンクリートの2本の台にドリルで穴をあけ、留め金具を取り付ける。
頭を叩いて先を開いて抜けないように固定。

RIMG4603.JPG

RIMG4613.JPG

切断したゴムのパッキングに穴をあけ、留め金具に載せる。
そしてコンクリートの台の位置をよく確認し、2人がかりで室外機をパッキングに載せて固定する。

RIMG4609.JPG

RIMG4627.JPG

事前に埋設されていた冷媒管の長さを揃え、銅管を熔接して継ぎ足す。
熔接が完全であるかを鏡で、裏の状況を入念に確かめる。

RIMG4634.JPG

問題がないことを確かめるとカバーを被い、2本の冷媒管と動力の配線、普通の配線を1つに束ねてテープで一体化する。間違えて引っかけたりしないため。

RIMG4636.JPG

道具を使って、銅線を90度の直角に曲げる。

RIMG4642.JPG

そして、室外機の取り付け位置に長さをカットし、特殊な工具で銅管の先をネジ加工する。
この時、わずかだが細かい削り屑が管の中に入ってしまう。
それを掃除機で吸い取る。

RIMG4646.JPG

2本の冷媒管が室外機に固定されると、真空ポンプで空調機から室外機までの管の中を真空にする。
30分くらい真空状態を続け、マイナスのゲージで管からの漏れが一切ないことを確かめて、はじめて冷媒ガスをパージする。
posted by x-unoblog at 11:23| Comment(0) | TrackBack(1) | 空調換気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月25日

結露防止と配管 (空調換気4)


正直言って、私は今まで300戸のセントラル空調換気工事の現場を見てきた。だが、工事の手順やその詳細な仕事の内容を系統的に見たことがない。
それなのに、分かったつもりでいた。
今回のS邸では出来るだけ時間を都合して、今更ながらではあるが系統的に仕事ぶりを拝見した。大変に良い勉強になった。


RIMG4660.JPG

RIMG4663.JPG

RIMG4665.JPG

吸込チャンバ⇒空調機⇒加湿器⇒1・2階分岐チャンバ⇒各室分岐チャンバ と順に吊された機器。
これらの機器の中には常に暖かい空気と冷気が流れている。
したがって、メッキ鋼板で作られた箱の外周は、黒いゴムが被覆・接着される。
それだけでは不十分。
機器の接合部分も結露と漏気を防ぐために、丁寧にゴムで被覆・接着される。
吊り鋼管の上に乗ったり、狭い下部に潜り込んだり、なかなか大変な仕事。

RIMG4622.JPG

RIMG4625.JPG

そして、空調機には冷媒管とドレーン管が繋がれる。

RIMG4692.JPG

加湿機にはドレーン管と給水管が繋がれる。

セントラル空調換気工事屋さんは、造作大工さん並か、場合によってはそれ以上に、多彩な器具工具、機器類が必要だということを初めて知った。



【逆流防止弁】
前々回、12月21日付の吸込チャンバの記事で、逆流防止弁の写真掲載を省いていました。
複数の方からご指摘をいただきましたので、追加いたします。

RIMG4639.JPG
posted by x-unoblog at 04:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調換気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月23日

加湿機と吹出チャンバー (空調換気3)

ダイキンと提携してセントラル空調換気に取り組み始めたのが25年前。
当初、一番悩まされたのが熱交換機と加湿。
当時、熱交換機の特許がナショナルと三菱電機に寡占されていた。
このため、月々のランニングコストが5000円もかかった。排気専用の第3種換気が1000円以内で済んでいたのに比べ、消費者には大変な負担を強いることになった。
ところが特許が切れ、寡占状態が解消したら1500円以内と大幅に安い機種が・・・。
最近では、第3種と変わらないランニングコストのものが開発されてきている。
独占とか寡占状態という競争原理の働かない世界は、いかに不条理なものであるかを雄弁に物語ってくれている。

そして、加湿。
最初に採用したのが超音波方式。
これは水噴霧で加湿した空気をダクトで送るもの。
ところがダクトの内外で結露が発生し、クレームが多発して取り止めざるを得なかった。
変わりに採用したのが気化式。これは電気で水を温め蒸発させるのだからやたらと電気代がかかる。月に5000円というのがザラ。
困っている時、ダイキンが透湿膜方式という画期的なヒーターレス方式を開発してくれた。
これはフッ素樹脂を全体に引き伸ばして0.4ミクロンという微細な穴の集合体にする。
その四角い塊に空気を通す10mm程度の小さな穴を無数に貫通させる。
そして、フッ素樹脂に水をたっぷりと浸す。
すると、10mm程度の穴を抜ける空気に、微細な穴から湿気が自然に加えられる。
無数の穴を通る空気の温度が高いと、より多くの水分がヒーターレスで加湿される。
しかも0.4ミクロンという微細な穴だから細菌やゴミなどの不純物は空気に移らない。

素晴らしいシステムだったが、当初はトラブルが相次いだ。
それは、日に1度フッ素樹脂に含まれている水を全部流し、新鮮な水に取り替える。
その時、水の中の小さなゴミがひっかかって弁が閉まらなくなり、ドレーンから水が流れ続けるという事故。
新しい試みには、こうしたエラーは付きもの。

S邸に採用したのは全熱交換機。
顕熱で捨てていた湿度を90%は回収してくれる。
したがって一度室内の相対湿度を60%にまで高めると、かなり長期間40%台を確保してくれるはず。
このため、風邪にかかりにくく、静電気の心配も不要に。
そして、何よりも毎日簡易加湿器に水を入れたり、フィルターを取り替えたりする面倒くさい仕事が一切不要になる。
しかし、S邸さんご一家は、今まで加湿機のある生活をしてきたので、特別仕様で加湿機を追加して欲しいとの要望。


RIMG4420.JPG

RIMG4446.JPG

RIMG4448.JPG

こんなに大きな箱は不要なのだが、空調機にあわせて大きなものに・・・。
中に気化式の3倍の性能をもつ透湿膜加湿ユニットが2基。
これを吊り下げて設置、空調機にしっかり固定する。

なお参考までに記すと、最近では三菱重工などで透湿膜の簡易加湿器を発売しており、ヒーターレス式とか、加熱とヒーターレスを加えたハイブレッド式簡易加湿器などが出回ってきている。しかし水を加えるという面倒な手間は、どうしても必要。

RIMG4412.JPG

この加湿機の次ぎに連結されるのが1、2階の風量を調整するチャンバー。
これも最初に開発したのがダイキンだったと思う。
10年前に、豊田章一郎氏に言われてデンソーの技術屋さんがダイキンのセントラル空調換気システムを視察にきたことがある。以来、デンソーのセントラルシステムにもこの方式が採用されている。
つまり、夏は2階の風量を多くし、冬は逆に1階の風量を多くする。
それが、入居者の手で簡単に操作できる。
このチャンバーにも工事業者O社のノウハウがあった。
そこで、そのノウハウが分からないように、わざとピンボケの撮影。
芸が細かいのだ!

RIMG4444.JPG

そして、何よりも嬉しかったのが、次ぎに連結されるこの吹出チャンバー。
この1つのチャンバーで、1、2階14ヶ所全部の風量を綺麗に分岐する。
14ヶ所とは限らない。8ヶ所でも18ヶ所でもかまわない。
信じられないノウハウを開発してくれていた。
ここで、すべての吹出口の風量を簡単に調整出来る。
もちろんこれは、フレキシブルダクトが安価になったから出来る芸当。
昔は、各室の吹出口で調整するしかなかった。その調整は素人には出来ず、都度工事業者に電話して、脚立で直してもらうしかなかった。

このチャンバーの加工を、現場で行っていた。
大変面白く2時間ぐらいじっと作業を見させてもらい、15枚ほどシャッターを切った。
その作業は完璧。
写した写真を全部公開したいのだが、O社が築き上げたノウハウをタダで公開するわけにはゆかない。

RIMG4483.JPG

こうして、全てが緊結され、架台にぶら下げられる。
このように施工面でも技術の積み上げがあるからこそ、初めて快適なセントラル空調換気システムを満喫出来るのだということを、分かっていただきたい。

posted by x-unoblog at 05:46| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調換気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月21日

空調機と吸込チャンバー (空調換気2)


まず、空調機の選定。
平方メートル当たり何Wの性能が必要か。
初期のツーバィフォーの高気密住宅の場合は、冬期よりも夏期のことを考えると、どうしても100W/uが必要だった。
これがQ値1.4WのR-2000住宅になって、当初おそるおそる60W/uとしたが、50W/uでも十分だということが分かってきた。

S邸のQ値は0.9W。
今までの経験から考えると35W/uで良いはず。だがダイキンエアテクノの提案で、安全側を考えて40W/uとした。
自社物件だと30W/uにトライしてみたいところだが、施主の家での冒険は危険。
S邸の1、2階の面積は249u。
このほかに地下に約23uの食品庫がある。
この食品庫は風量をうんと絞る計画だが、最初の1、2年は除湿のためにそれなりの風量を供給しなければならない。
となると272u×40W=10.9kWとなる。
動力で4馬力、11.2kWの機種、定額10kWと決定。

おそらくこれは過剰性能だと思う。
そして、当初の計画どおりの高性能サッシが入手出来、0.7WのQ値が達成出来ていたとしたら、場合によっては6.3kW、定額5.6kWの単層200Vで間にあったかもしれない。
これは「たら」「れば」の問題ではなく、これから誕生して来るであろう150u以下のQ値0.7Wの住宅だと4kW以内の機種1台でOKという近未来の話。
そんな日が近づいてきている。
今までの居間用に匹敵する機種1台で、全館24時間冷暖房が出来る。
ソフトで、澄んだ高原のような空気の中で一年間を過ごすことが可能。


RIMG4320.JPG

RIMG4321.JPG

空調機の設置は、屋根タルキに吊すか、204材で架台を組むかのいずれか。
S邸では204材で長い架台を組み空調機を吊した。
そして、吊すパイプの振動がなるべく伝わらないように、ゴムのパッキングをかます。

RIMG4406.JPG

反対の新鮮空気を採り入れる側。

RIMG4427.JPG

RIMG4463.JPG

ここに写真のような吸い込みチャンバーをつける。
これは工事業者のO社が、空調機の大きさに合わせて作ったもの。
150φの穴が2つと350φの穴が1つ開いている。
150φの穴は、熱交換機で90%熱回収された新鮮空気の吸い込み口。
S邸の気積は約650m3。地下食品庫が約60m3で、合計すると710m3。
これが1時間に0.5回転するには355m3の換気が必要。
換気機器の諸性能については後で詳しく述べるが、1台のキャパシティは180m3/h。
したがって2台が必要だということになる。
したがって150φの穴が2つ空いている。

しかし、この2つの穴から入ってくる新鮮空気だけを暖めたのでは、全館の冷暖房が正しくコントロール出来ない。
そこで、階段室から室内の空気をリターンさせ、新鮮外気と混ぜて暖めたり、冷やしたりして各室へ送風する。
350φの穴は、そのリターン用。
穴の面積を計算すると新鮮空気1に対してリターン空気2.7。
これだけの空気を暖めたり、冷やしたりして全館14ヶ所に送る。
その空気が、壁掛けエアコンの1/3から1/4の風速で廊下側から窓へ向かって水平に吹き出される。
この時、ほとんど風を感じない。つまり、対流暖房なのに、輻射暖房と同じ快適さ。

そして、この350φリターン口には、もう一つ大きな機能がついている。
それは、逆流防止弁。
暖冷房を行わない中間期は、換気だけで十分に快適。
その時、この逆流防止弁が働いてくれる。
もし、逆流防止弁が付いていないと、新鮮空気はリターン口から階段室に多く流れ、各室に必要量が流れなくなる。
逆流防止弁は空調機の稼働に連動して、黙々と働いてくれる賢い奴。
posted by x-unoblog at 10:11| Comment(0) | TrackBack(1) | 空調換気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月19日

機械室下地と機器搬入 (空調換気1)


セントラル空調換気の場合は、小屋裏を機械室にする場合が多い。
和風好みで、勾配の緩い屋根の場合は、小屋裏とは別途に機械室を設けなければならない。
しかし、最低でも1.3坪以上のスペースを必要とするので、なるべく小屋裏を使いたい。
となれば通常形態のトラスではだめ。
特殊なトラスを作らせるか屋根梁方式を採用するしかない。


RIMG3066.JPG

RIMG3072.JPG

S邸の場合は、屋根面にたっぷりと現場発泡ウレタンが吹き付けられている。
したがって、吸音面では心配ない。
しかし、遮音は別。
まず、勾配天井となっている隣室との壁にはロックウールが施工され、石膏ボードが張られる。
そして、床面には2階の床同様にサウンドカットの接着剤とスーパーハードという重い石膏ボードを施工。
その上に、余っていたフロアー材を施工。

RIMG3205.JPG

RIMG3204.JPG

そして、ここへメーカーから空調機と換気の機械が運びこまれた。
メーカーから直接運びこまれるのは、平らな空調機と背が高い熱交換機2台だけ。
それと、室外機が1台。
あとのダクト、冷媒配管、ドレーン管をはじめとした取り付けに関わる工事と必要な部品機器づくりは、一切工事屋さんにお任せ。
もちろん給排気のベントキャップなどの部品は、メーカーの既成部品を使う。
しかし、空調各社が提案している「システム」をそのまま採用する気はサラサラない。
どこも、満足出来るシステムを提供していないから・・・。
このため、入手出来る機器を組み合わせて、都度最適なシステムを作りあげてゆく。
例えば空調機にしても、単層200Vの機種を採用するか、動力を採用するか・・・。
これを、ダイキンエアテクノと工事業者のO社、それとビルダーで議論して組み上げる。
そうしないと最適で、イニシアル・ランニングコストともに安くて満足出来るシステムが得られない。というのが実情。

例えばシステムキッチンにしてもユニットバスにしても、メーカーから現場へ機材が配送され、工事屋さんが現場で組み立てる。しかし、主要な機材のほとんどが工場で生産されているので、工事屋さんは現場で組み立てるだけでよい。
特別、工事屋さんが作りものをする必要はない。

ところが、セントラル空調換気に関しては、メーカーが担当するのは基本的な熱計算と主要機械の生産と配置設計だけ。
その配置設計も、工法の特徴や根太の方向、梁の位置などを熟知しないと正確なダクト図が描けない。空調メーカーにお任せすれば、すべて解決すると考えるのは大間違い。
空調換気メーカーの中に、住宅のセントラル空調換気システムに精通し、住宅の工法にも精通した設計者は、残念ながら皆無に近い。

つまり、ビルダー側の設計士か現場監督に経験のある者がいて、最初からダクト図を考えながらプランをしないと、セントラル空調換気システムは綺麗に納まってくれない。
本当に厄介。
そして、その設計士や現場監督以上にウェィトを占めるのが工事屋さん。
これからその仕事振りを追って行くのだが、作り物が多く、ナマ半端な知識では対応出来ないことが分かって頂ける。
ものすごい経験と専門知識が求められる。

この、分かった設計士・現場監督と経験豊かな工事屋さんが育っていないので、日本ではセントラル空調換気システムの普及が呆れるほど低い。
これは、日本の住宅産業界の最大の恥部。
ところが大手住宅メーカーにはその自覚がない。
これが情けない。
posted by x-unoblog at 07:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調換気 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月17日

塗装 (内装9)


室内の塗装は壁と木部。

壁に関しては漆喰とか珪藻土の塗り壁でなければならないとこだわる人がいる。
その考えは否定しない。化学物質の問題がなくなってきたので漆喰とか珪藻土でなければならないという理由が稀薄に・・・。
十勝で多用されていたハンディテックス。品質が一定で価格がこなれており、いろんなコテ仕上げが出来るとともに、ワラや珪藻土を混入していろんな味わいを出しているのが魅力的だった。
個人的な願望としては、アークフラッシュのように後で吹き付け塗装するのでなく、事前に光触媒処理をされたクロスが開発されてこないかと期待している。そしたら、半永久的に汚れや悪臭の心配がなくなるのだが・・・。


RIMG5099.JPG

RIMG5014.JPG

RIMG5015.JPG

S邸で採用されたのは2階洗面室の塗り壁用のヌリカラット。
浴室の壁は既に見てきたとおりタイルで天井面はレッドシーダー。
そして、洗面は浴室との仕切がなく一体化。このためヌリカラットを採用。
これはINAXのエコカラットの塗装版。
まず壁を塗り、ついで天井面を塗る。

RIMG5142.JPG

このように仕上がる。


RIMG4795.JPG

木部の塗装は白と床のカリンに合わせた濃いワインカラー。
この2色で統一されているから落ち着いた雰囲気が醸し出される。

RIMG4774.JPG

RIMG4792.JPG

棚関係も下塗りがなされ、乾燥させてから上塗り。

RIMG4903.JPG

RIMG4956.JPG

現しの食器棚や無垢のトップなどにも下塗りがされる。

RIMG4991.JPG

仕上げ塗りが終わると、このように輝いて見える。
posted by x-unoblog at 06:28| Comment(1) | TrackBack(0) | 内装仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月15日

石 (内装8)

ヨーロッパのフランスからイタリア、スペインへと高速道路を走ると、道路のところどころで大きなストーン・ヤードを見ることが出来る。
北米とか日本の高速道路を走っていると、材木のランバー・ヤードが見られると同じ状況。イタリアあたりではストーン・ヤードはありふれた風景。
大きな石もあれば板のような平らな石、あるいは大黒柱のような細長い石。
色は白もあれば黒もある。黄色もあれば緑の石もある。
ところが、このストーン・ヤードのことを書いた日本人の著書を見たことがない。
日本の旅行者は、それを見ても何かがわからないので、黙殺しているらしい。

ということは、それほど日本人の住宅の中には石が入りこんでいないということ。
せいぜい、庭石とか灯籠とか石臼、あるいは大谷石の石塀と墓石程度。
大理石などは山口県でしか採石されず、ホテルやビルにしか使えない高価なものだという先入観が日本人の意識にこびりついている。

30年も前に、初めてイタリアへ行って、公営のアパートを訪れてびっくりした。床に大理石が使われていた。
現地在住の通訳に聞いたら、大理石の方が木材のフロアー材よりも安いという。一番高価な家にしか木のフロアーは使われていないとのこと。
火山がないので地震がない。
噴火した土がないので山には草木が生えず、岩だらけ。
いくらでも安く石が手に入る。そこらあたりに無尽蔵にある。
しかも、日本の花崗岩や安山岩、凝灰岩に比べて固くて色彩が豊富。
まるっきり条件が違うことを嫌と言うほど思い知らされた。

ところがこの10年来で、日本の条件が一変した。
中国の福建省、広東省、河北省から安い石がどしどし輸入されるようになった。
とくに福建省からの輸入が著しい。
食品や玩具などと違って、石には化学物質とか農薬が含まれていない。
かくて、日本の住宅で、今世紀に入って初めて石が本格的に採用されるようになってきた。


RIMG4431.JPG

RIMG4433.JPG

S邸では、FRP防水されたコンクリートの浴槽の仕上げに石が用いられた。
アジャスト用の石を貼り付け、その上に接着剤のだんごがつけられる。

RIMG4435.JPG

これを、レベルで垂直、水平をとりながら浴槽の内壁に貼って行く。

RIMG4534.JPG

RIMG4829.JPG

そして、色違いの石が、浴槽の外壁、浴室の腰壁に貼られる。
もちろん床にも。

RIMG5227.JPG

完成すると、この石とコンクリートの浴槽は蓄熱性も高く、高価なだけの値打ちがある。

RIMG5189.JPG

マントルピースの飾りにも大理石が部分的に用いられた。そのカッテングの模様。
posted by x-unoblog at 04:36| Comment(0) | TrackBack(1) | 内装仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月13日

タイル2 (内装7)



RIMG4839.JPG

RIMG4837.JPG

次は玄関のタイル。
砕石を突き固め、断熱材を敷き、コンクリートを打った上に、セメントを混ぜた砂利を
敷き、上から水を撒くようにかける。

RIMG4841.JPG

RIMG4846.JPG

糸を張って水平をとり、コテで砂利を水平に均してゆく。
そして、水準器で水平を取りながら、槌で叩いてタイルを固定してゆく。

RIMG4851.JPG

玄関の中央から左右に振り分け、順次千鳥貼りをしてゆく。


RIMG4397.JPG

RIMG4450.JPG

次は親世帯の前のタイル。
本来は、外部工事として最後に行うところだが、バルコニーの梁受け柱をタイルで仕上げる関係上、外装タイル工事の前に施工された。


RIMG5196.JPG

RIMG5198.JPG

RIMG5199.JPG

次は、内装壁の化粧タイル。
ここで、初めてコテで塗るタイルを見た。
官民共同で研究したという特殊ウレタン樹脂プレポリマー。
3枚毎に水平に打った墨の跡が消えないように、間隔をあけて塗っているのが良い。
これだと、ほぼ均等に施工出来る。
しかし、輸入タイルは、寸法や形状にバラツキがあり、職人泣かせ。
日本的な感覚を捨て、そのバラツキに味わいがあるのだと考えるしかないようだ。
posted by x-unoblog at 04:02| Comment(0) | TrackBack(1) | 内装仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月11日

タイル (内装6)

建材の中で、タイルほど種類の多いものはない。
大きさといい、色柄といい、形状といい、どうにでもしてくれと言いたくなる。
昔の寸法は200mm角までしかなかったが、最近では300mm角はもちろんのこと600mm角、300×600、900×600、1200×150というものも出回ってきている。


RIMG4288.JPG

RIMG4289.JPG

RIMG4291.JPG

ダイニングの床。
イスの細い脚が直接当たるので、接着剤の間隔が広いとタイルが割れる怖れがある。
このために、だんご状の接着剤を密に盛って千鳥貼り。

RIMG4509.JPG

RIMG4510.JPG

洗面所のタイルは600角。
その目地を処理。

RIMG4185.JPG

タイルのカットには、細かい粉が舞う。
それを吸い込む丸く膨らんだ機械。

RIMG4208.JPG

RIMG4229.JPG

浴室の壁に用いる接着剤は2種類をこね合わせる。
ただし、だんごの間隔は、床よりは広い。

RIMG4232.JPG

RIMG4220.JPG

これを、水準器で垂直・水平を確かめながら貼って行く。

RIMG4234.JPG

RIMG4236.JPG

目地処理は、床のように後で流し込むというわけには行かないので、タイルを貼りながら、都度目地の部分に目地材を塗り込んでゆく。

RIMG4897.JPG

こうして、タイルの壁が仕上がる。
posted by x-unoblog at 07:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 内装仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年12月09日

防水工事2 (内装5)


ほとんどの人が、ビジネスホテルでFRPのユニットバスを使った経験があると思う。
これは省力化の雄としてもてはやされ、多くの住宅にも採用されるようになってきている。
中にはタイル張りや石張りもあって、とてもFRPのユニットとは信じられないものが多い。
ただ、このユニットバスを採用すると、バリアフリーにするためには浴槽の関係からどうしても浴室の床をくり抜いて低くしなければならない。
床をくり抜くのをやめようとすると、洗面脱衣室の床を一段高くする必要があり、バリアフリーになってくれない。
そこで、どうせ床を下げるのならユニットバスでない方法を採用したいという希望が出てくる。
それに対応するのがFRP防水工事。
つまり、工場で床や腰壁までを一体化したFRPを作るのではなく、現場で一体化したFRPの床や腰壁を作ってしまおうという話。


RIMG3942.JPG

FRP(Fiberglass Reinforced Plastics)は繊維強化プラスチックのこと。
まずガラス繊維のマットを下地の合板やコンクリートに敷く。

RIMG3951.JPG

そして、液状の軟質不飽和ポリエステル樹脂に硬化剤を加えて混合する。

RIMG3945.JPG

この混合したプラスチックを、ガラス繊維の上からたっぷりと下地の合板やコンクリートに塗布してゆく。

RIMG3955.JPG

一度だけではなく、二度にわたってこの作業を繰り返す。

RIMG3964.JPG

このプラスチックが硬化して、このように継ぎ目のないシームレスな床から腰壁まで一体化したFRP防水が出来上がる。

RIMG4065.JPG

2階の場合はモルタルを塗る必要があるので、FRPにトンボをつけ、メッシュを施工する。

RIMG3863.JPG

RIMG3886.JPG

そして、腰壁から天井にかけてはRAシートがタッカーで止められる。

RIMG3888.JPG

配線や配管周りは、きちんと防水コーキングが処理される。

posted by x-unoblog at 03:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 内装仕上げ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。